ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。
「…連れねえ女」
つまらなさそうに言う。
「お前のこと、全然わかんねえ」
陵くんはあたしの額を突っついて、去っていった。
「わかんなくてもいいと思うけど」
首をかしげて階段を上がる。
一時間目の途中で「遅れました」と言って教室に入る。
先生は「次から気をつけろ」と言って授業を進める。
………教科書忘れた。
『隆裕、教科書見せて』
無声音で喋ると、すぐに机を近づけてくれる。
あたしも机を近づけて隆裕のノートに「ありがと」と書いてついでにうさぎも落書きする。
隆裕は少し笑ってその下に「大丈夫だった?」と書く。
「隆裕を尊敬してない後輩くんと話せたよ」なんて返す。
「またヤンキーと話したのね…」と呆れ顔で書いてる。
「原くんって本当はすごいヤンキーなんだね」
「本当も何も元々すごいヤンキーだよ」
「その後輩くん原くんとアツくんには『さん』付けなのに隆裕は『赤坂』って呼んでて笑った」
むせた隆裕。少しだけ視線が集まったので隆裕の机から手を引っ込める。