ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。
赤と黒
重い荷物を持ちつつ、無事帰宅。
「ただいま~」
呑気に家に入ると玄関には靴が少し増えた気がする。
「あ、やっと帰ってきた」
「大希これお客さん来てる?」
大希はめんどくさそうに「まぁな」と答えた。
「え?誰?」
「お前の彼氏の両親」
…は、はい?
「まさかアカサカの…」
呆然とする。何でそんな急に…
「とにかくリビング行った方がいいんじゃね?」
それだけ言って奴は去っていってしまう。
「ああちょっ…!」
どうする、どうする坂枝。
とにかく…入るしかないか。
そーっと扉を開けた。