ロールキャベツくんと残念美人女子のその後。



「なぁ」


隆裕のシャツをぎゅっと掴んで引っ張る。


「あんま気ぃ抜いてると、本当にどっか行くぞ。…つーか行かせるけど。

お前みたいなのじゃ、幸せにできねぇな」


隆裕はその手を掴んで思いっきり陵くんをぶっ飛ばす。



「今俺に変な時間使わせんなよ」


その、隆裕の表情に陵くんは固まった。



「秋穂」


優しく手を掴むけど、その足はいつもより何倍もはやくて



廊下がどこまでも続いていく気がした。




「隆裕」


「ん?」


ゆっくりと減速する。


「あたし、大丈夫だから。菜々子ちゃんの気持ち、大切にしてあげてよ。」



「…俺…」


「帰るね」



隆裕はゆっくりと手をはなしてくれた。






< 410 / 570 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop