盲目少女と人斬り集団
私はこうした翌日、夏海先生の家を旅立った
晋作達にはなにも告げず
夏海先生にだけお別れを告げた
ううん、別れじゃない
私たちは、、、
『『閑梛/さん!!』』
不意に聞こえた声
振り返ると
晋作、以蔵、桂さん、夏海先生、裕、武市先生、滅多に来ない稔麿の気配も感じられた
晋作『勝手に行くなよ!!』
桂『そうですよ、勝手に行くなんて酷いですよ』
武市『全くだ』
裕『同じく』
以蔵『(コクンッ)』
稔麿『久々に会いに行ったのにいねぇとかありえねぇよ』
口々に言うみんな
私の胸はとても熱くて苦しかった
閑梛『ごめ、んっ』
みんなに会えばきっと行けなくなる
戻りたい場所じゃないから
でも、私は彼処に帰らなければ行けない
白銀の髪は〝芹沢閑梛〟という名前は出せない
だって、誰か知らない人に追われてるから
それが新撰組かも知れないから
みんなの傍にいたかった
ずっと、
でも、私はバケモノだから
閑梛『ごめ、ごめんなさいっ』
さらしに滲む涙
みんなに抱き締められ
私は子供のように泣いた
数ヶ月しか傍にいられなかったけどみんなが大好きだから
大好きだから
もう、離れなきゃいけないんだ