サマーソーダ〜after story〜
突然視界が暗くなって見えてきたのは淳哉のシャツ。


えっ?あたし、淳哉に抱きしめられてる?




「嫌だ。やっとスタートラインに立てたのにまた悠里が他の誰かを見るなんてもう耐えられない。悠里、俺を見てよ。俺は「委員長」としてじゃなく、ちゃんと俺を見てくれる悠里が好きだったんだ」



「淳哉・・・」




少し体を離されて視線がぶつかった。その瞳は今まで見たことのないくらい真剣な瞳で恥ずかしいとかそんな感情で逸らすことなんてできなかった。



言わなくちゃ、今、言わなくちゃ。



「淳哉、あたしね、淳哉が・・・すき」
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