俺様生徒会長
うわぁ~、なんか簡単に知られそうな気がしてきた。


「あ、そういえばお前、名前は?」

「え、あ~…えっと……水樹 葵。」


「水樹 葵?じゃあお前が俺様が休んでるときに来た転入生か?」


あたしは頷いた。


「見覚えないはずだ。まさかこんな形で会うとはな。」


少し沈黙が続いた。

「もう知ってるかもしれないが神谷 悠也だ。まあ、よろしくな、葵。」


いきなり呼び捨て?

いいけど。


「さあ、もうすぐ授業だ。先に早く行け。」

「神谷……神谷くんは?」

「俺はこのプリントを片してから行く。それに2人一緒だったら怪しいだろ?」


確かに…。


「あ、それから俺のことは悠也でいいから。あ、でも他の奴らの前では“神谷くん”な?変な噂されられたら困る。」

「ああ、同感。じゃあ。」

あたしは軽く手を振り、部屋から出ていった。


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