俺様生徒会長
チャイムが鳴り、秋口は出て行った。

クラス中、すげーな、さすが、などの声が響いた。


「おい、河合。なんで俺を起こさなかった?」

隣の席の河合に言った。

河合は、俺と同じクラス。


「起こしたら起こしたで文句言うでしょ、神谷なら?まあ、起こさなかくても面白くなりそうなので起こしませんでした。」

「お前なあ…。」


コイツは元々こういう奴だが、やっぱり呆れる。


「あの、神谷?」

「ん?なんだ?」

「水樹さんって付き合ったんでしたっけ?」

「な!?おま…」


言いかけた途端に河合は俺の口を手で塞いだ。


そして小声で、

「あんまり大きな声出したらバレますよ。神谷は言葉遣い悪いんですから。」


悪かったなぁ。


「だが表では良いはずだぜ?」

「表面だけですからね。」


コイツはさっきから…。



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