俺様生徒会長
「当たりね?葵ちゃんって分かりやすいから。」

「ああ、愛しの先輩に会いに行くってわけか!なるほどね!」

「いや、別にそうじゃなくて…」

「葵ちゃん。」

「?」


麻美ちゃんが真剣な目で言った。

「葵ちゃんに何があったかは知らないけど、言いたくないなら無理して言う必要はないよ。でも、もし何か困ったことがあったりしたら遠慮せずに言ってね!全然迷惑じゃないから。」

「そうそう!麻美の言う通りだぜ?なんかあったらすぐに言えよ?たまには良いこと言うんだな、お前って!」

「たまにはって何?私はいつも通りだけど?」


「え、ちょ、ちょっと!2人共喧嘩は止めてよ!!」


全く2人は。

仲が良いのか悪いのか…。



「……亜子、麻美ちゃん、ありがとう!」


そう笑顔で言うと、2人は少し照れくさそうにした。


「さ、早く行ってきな!あたしらはもうそろそろ帰るからな!」


「じゃあ、また明日ね♪」



そして、あたしは教室を出てグランドに向かった。


真実を知るために…。



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