じぇねれーしょん
「あ、名前。覚えてくれてたんだ?呼んでくれないから忘れちゃったのかと思ってた。」
「……本名だとは思わなかったのよ。」
モデルのプロフィールには勿論目を通していたが、読めなかった上に、ピンと来なかった。
利嘉。
字面だけ見ると男っぽいというかゴツ過ぎ。
男の子という先入観からまさかリカと読むとは思わなくて……としよし、とか?
「ともかくからかうのはもう止めて。過ぎたことを今更蒸し返す気もないけど、これ以上アナタの遊びに付き合う気はないから。」
体だけのライトな関係。
ココロまで束縛しあわない関係はとても楽だから、つい流されてしまいたくなる。
でも、ダメ。
それは単なる弱さだし、ズルさだ。
リカの貌からヤンチャな笑みが消えて、意地悪く眼が眇められる。
「俺のアソビ?アソビだったのは七緒さんの方でしょ?男に振られて人肌寂しくて、誰でも良かったから俺と遊んだんだよね?」
カッと頬に熱が溜まる。
図星なだけに何も言い返せない。