半分こ。


………。

土方は全く団子屋に行こうとしない。

(何処に行くんだろ。)
そんなことを思っていると
土方は足を止めた。

店に書いてあった文字。

`呉服屋'

りんはドキッとした。

「土方さん。…これはどういう……。」

冷や汗が頬を伝う。

「たまには、いいだろう。」

淡々と話すと土方はりんの手を引いた。

店に入ると勝手に着物を選び手渡すと
「じゃぁ、頼んだ。」
と店の人に声をかけ、
そそくさと外に出ていった。


< 10 / 18 >

この作品をシェア

pagetop