半分こ。


「殿ーっ!!」

城の門近くにいた家来2人が声をあげる。

りんは黒髪を靡かせ音をたてながら歩く。
対照的に隼人は、
茶色の短い髪をかきあげ
飄々と歩いていた。

りんは門をくぐると
後ろを歩いていた隼人に刀を預け
部屋に戻る。

明らかに彼女は不機嫌だった。


隼人は家来に苦笑いし、
彼もまた部屋に戻って行く。


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