体育館12:25~私のみる景色~
だけど佐伯先輩にそう言われたのが嬉しくて、カバンを持つ手に力が入った。
「……嬉しかったよ。宮下さんからの初メールだったし」
うわわ、なんだろうこれ。
心臓がすごいバクバクいってるよっ。
というか佐伯先輩って、こんなことをサラッと言っちゃう人だったんだ?
やばい、絶対に無自覚のタラシだ!
「う……。そうだ、えと、なんで学校にいたんですか?」
恥ずかしさに負けて、話をわざとそらした。
それに、なんで学校にいたのか気になるし。
私が佐伯先輩を見つめて話すと、視線に気づいた佐伯先輩はぷいっとそっぽを向いてしまった。
え、なんで?
そんな態度とられると悲しいんだけどな。
ショックをかくせなくて、シュンとなる。
「あー、ボールとか片付けに学校戻ってきてたんだよ。それで、ちょうど玄関出るときに宮下さんからメール届いて。……教室の方から、宮下さんっぽい声聞こえたから。まだ残ってんのかなって思って待ってた」