体育館12:25~私のみる景色~

 でも、もちろん嬉しいんだけどさ、最後まで参加したかったな。


 それで、佐伯先輩と喜びを分かち合えたならどれだけよかったんだろう……。


 詰めが甘いっていうか、私って何でこういうときに倒れちゃうかなあ。


 気分がずーんと重くなる。


「あ、明日の文化祭が終わって落ち着いたら、リーダーメンバーで集まって打ち上げするって! だからそんなに落ち込まないのっ」


「ほんとっ?」


「ほんとほんとー!」


 わあー!


 それは楽しみすぎるっ。


 佐伯先輩、それから慶ちゃん先輩にミナミ先輩。


 みんなに“ありがとう”と“おめでとう”って言いたいな。


 このメンバーでよかったって伝えたい。


「千夏と純子も心配してたんだよ? もう遅いから残ってるのはあたしと……って、カバン取ってくるの忘れてた! 教室閉められちゃう! 取ってくるから着替えて待ってて? ちゃんとカーテン閉めて着替えるんだよっ!?」


 そう言うなり、凉は猛ダッシュで保健室を出て行った。


 もちろんちゃんと、カーテンを閉じてから。

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