身代わり姫君の異世界恋綺譚
「体調も良さそうだな?」

「うん 大丈夫だよ」

良かったと言う様に紫鬼が微笑む。

「少し歩くか?」

「いいのっ?」

紫鬼の提案に嬉しくなる。

紫鬼と並んで歩く真白を遠目から紅が見ていた。

悔しい……紫鬼様はどうしてあんな子なんかに。

紅の心は乱れていた。

< 246 / 351 >

この作品をシェア

pagetop