身代わり姫君の異世界恋綺譚
「わかった。もちろん手伝おう」

「紫鬼、清雅、私も行っちゃだめ?」

どんな事をするのか興味が湧いた真白は聞いていた。

「ま、真白っ!? 何を言い出すのじゃ!」

清雅が突拍子もない真白の言葉に驚いている。

「だって、どうやって退治するのか見てみたいんだもん」

「お前はバカだな、穢れを受けやすい身でそんなところに行ったら死ぬかもしれないと言うのに」

清雅がなんて頭が悪いんだとばかりに呆れた口調で言う。

「し、死ぬっ!?」

ギョッとなった真白は疑いの顔で紫鬼を見た。

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