身代わり姫君の異世界恋綺譚

真白に迫る危機

「真白様! 真白様!」

眠っているところへ、血相を変えた紅に真白は身体を揺さぶられた。

「……はい?」

眠い目をこすり起こした人物を見る。

「紅さん!?」

自分を避けている紅が目の前にいて真白は驚いた。

「どうしたの!?」

「清雅様が大変な事にっ! すぐに右大臣家へ来て欲しいと紫鬼様が」

紅の慌てた様子に清雅に大変な事が起こったのだと真白は焦った。

「清雅が!?」

「私が真白様を右大臣家までお連れします」

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