身代わり姫君の異世界恋綺譚
――しずしずとした所作は、真白とは大違いだな。
ふと、真白を思い出す。
口を開けば質問ばかりするし、十二単を嫌い自分と同じ格好をする。
「山吹殿、お悩みとは何でしょう?」
清雅は意識を山吹に戻して聞いた。
「はい……私がお仕えする琴姫様のことです」
――琴姫様か……確か御年は16歳、美しく琴を弾かせれば右に出る者はいなく、物静かでまだ殿方との噂も聞かない深層の姫君。
「琴姫様がどうかされたのですか?」
清雅は聞いた。
「毎夜、ご様子がおかしくなる気がするのです。いつもはお優しい言葉遣いなのですが、突然高飛車な口調になり……どこが変と言うわけではないのです。ですがなぜか違和感が拭えずこちらにご相談に参りました」
心配そうな顔で山吹は2人に説明した。山吹もどう説明したらわからず戸惑いの表情を浮かべている。
ふと、真白を思い出す。
口を開けば質問ばかりするし、十二単を嫌い自分と同じ格好をする。
「山吹殿、お悩みとは何でしょう?」
清雅は意識を山吹に戻して聞いた。
「はい……私がお仕えする琴姫様のことです」
――琴姫様か……確か御年は16歳、美しく琴を弾かせれば右に出る者はいなく、物静かでまだ殿方との噂も聞かない深層の姫君。
「琴姫様がどうかされたのですか?」
清雅は聞いた。
「毎夜、ご様子がおかしくなる気がするのです。いつもはお優しい言葉遣いなのですが、突然高飛車な口調になり……どこが変と言うわけではないのです。ですがなぜか違和感が拭えずこちらにご相談に参りました」
心配そうな顔で山吹は2人に説明した。山吹もどう説明したらわからず戸惑いの表情を浮かべている。