身代わり姫君の異世界恋綺譚
清雅が行ってしまうと、部屋でぼんやり庭を見つめていた。

視界が突然さえぎられ真白は視線を上にあげた。

バッシャッ!

「きゃっ!」

あまりに突然のことに驚くばかりで、何が起こったのかすぐに把握できなかった。

顔にかかった水。

「つめた……」

目を開けると、女房の着物姿の女性が2人、目の前に立っていた。

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