他人の彼氏
そんな自分を疑問に思いつつも

扉が開き 目の前に現れたのは
あの男ではなく・・・


「あんた 誰?」


きれいなお姉さんの姿・・・。


そして、私は

その問いに答える事ができず

立ち尽くしている。


そんな私に気も留めず


「伸治は?」


そう言いながら

私の横を通り過ぎて行く。


「仕事行ったの?」

「たぶん・・・・」

「そう。で、
あなたは どこの誰でしょうか?」


「い・・・居候です・・」


「居候?まーた
伸治 得体の知れない女
拾ったって事ね・・」


ため息をつきながら

近くにあった化粧品に手を伸ばした。






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