他人の彼氏
「分かってるってばっ!!」


「はぁ・・・もう
まったく変なタイミングで
遊び来ちゃったわ・・」


大きなため息をつく楓さん。


「っていうか、何で
楓、いつの間に
きたの?」



さやかさん・・・
今更な感じのような・・




「遊びにきたら
居候ちゃんがいて
ちょうど盛り上がってたとこなんだけど」



「居候ちゃんって
希の事?
何、もう仲良くなったの?」


「昨日?まで
この子
伸治のとこで居候してたんだわー」


「伸治・・って・・
たしか楓の弟だっけ?」


「そうそう
昨日、夕方会った時は
友達のとこ行くとか言ってたから
安心してたんだけど
まさか、大輔経由で
さやかんとこに居候してるとはねぇ」



「は?何、知り合いなわけ?」


「知り合いというか
まぁ、そんなもんか。
ってか、私達と同じ年みたいよ?
私も今知ったんだけど。」


「は・・・?
希が?ウソでしょ?」


さやかさんも

私が22歳だという事に
理解しがたい様子だ・・・。
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