他人の彼氏
とっさに、反対側を向くけれど・・・


「なぁ、希」


名前を呼ばれてしまうと
振り向かないといかないわけであり・・


「なに・・・・」


自分で、変な事を口走ってしまった実感はあった・・・。


だからこそ、

この黒崎伸治との会話は

怖くて、逃げ出したい瞬間でもある。

けれど、逃げられるはずも
避けれるはずもない。


「希、俺の事
どう思ってんの?」


きた・・・この質問・・きた・・

どうしよう、どう答えよう

どう答えれば・・・


いいのか、分からず

ただ、沈黙だけが続いてしまうけれど、



「な、何言ってんの・・・」


てんぱりすぎて

誤魔化す事すら上手くいかない・・。






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