他人の彼氏
そんな中、

珍しく私の携帯が鳴り響いた。



「楓さん・・・?」


「居候ちゃん、元気?」


「元気ですよ~」


「今、家?
伸治の隣の部屋なんだよね?」


「はい・・?」


「んじゃ、今から来るから」


「へ・・!?あ・・」


その電話の直後、


ピンポーンッ


まさか・・・、まさか・・


扉を大きく開けると



「何、そんな驚いた顔して。
今から来るって電話したでしょ?」


たしかに、聞いたけど
1分もしないうちに来るとは
予想もしていなかったわけでして・・・



ズカズカと中へ入り

こたつの机の上に

おかしと、飲み物を

袋からひっくり返すように出すと


「何してんの?座れば?」


「あ、はい・・・」


楓さんに言われるがまま
こたつに足を入れた。


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