その男、小悪魔につき。【停滞中】
おはようございます。



まだ寝ていたいのに、朝日が差し込み彩月(さつき)は嫌々目を薄く開く。


いつもなら目覚まし時計のけたたましい音に起こされるのに今日は違った。



何時だろ………



眠気に勝てず目覚まし時計が置いてある場所に布団にもぐりながら手を伸ばす。



時計……時計……


ん?なにこれ……


なんか、これって……




「……髪っ?!」


そこで完全に目が覚めて私は体を起こした。



……え、ここどこ?

そして隣で布団から髪の毛だけ出して寝ている人は誰?



キョロキョロと周りを見渡すと明らかに自分の部屋ではない。



木の家具でまとめられ植物が所々置いてある、温かい感じがする部屋だった。



良い部屋……。


じゃなくて!


昨日は真緒と呑んでて、それでえーと……?



混乱している頭をフル回転させ私はうーん、と唸りながら頭を抱えた。

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