その男、小悪魔につき。【停滞中】


それをどうにかしてあげたいと思ってしまうのは、俺の中で何かが変わってしまっている証だった。



良いんだか、悪いんだか。



他の男の傷を慰めるのは少々不本意だけど……まぁいいか。



俺が運転している最中ずっと仕事の愚痴やら、友達の話をしている彩月さん。



きっと元気に振る舞って、元気がないことを隠そうとしているんだろう。



何でこんなに……



「ん?千尋くん何で笑ってるの?」



「いや、何でもないです」



「え~何よ。私なんか変なこと言ったかなぁ」



その考え込む姿をハンドルを握りながら横目で見る。



何でこんなに俺の中に入ってくるんだ…。


< 93 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop