我等オカ研特捜部
 そこからは泣き止んだ私の質問攻めが始まった。

小山
「言い分を聞こうか?」

谷口
「初めから幽霊でーっすって言っても信じないだろう?」

荒木
「そしたら言い出すタイミング失っちゃって」

小山
「いくらでもあったでしょ?」

荒木
「途中から黙ってるのが面白くなってきて」
 
 私は荒木を殴った。

荒木
「ぐふっ」

小山
「何で触れんの?」

谷口
「初めはポルターガイスト現象で、後半はアヤメさんの髪のお陰です」

小山
「何であんた達が見える人とそうでない人がいるわけ?」

谷口
「髪の気の妖力は限度があるんで、使うタイミングを調整してまして。

 お前は霊感強いから霊体で、一般人には妖体でって」

 はたから見たら1人で笑ってる私は変な人に見えただろう。
 
 そう思うとはらわたが煮えくり返った。

小山
「お金は?」

荒木
「エースが授業の間に自販機の下漁ってたんだよ、てか2年間で殴られる時に反射的に具現化する癖がついちゃった」

小山
「韋駄天清子は谷口に攻撃したけど?
 
 人じゃないなら襲われないでしょ?」

谷口
「あれは俺が動いたからか、神社にいるから神様の類いの匂いがしたんかな?
 
 俺とじいちゃんは神社の守り神として神社にいるからな」

小山
「てかあんたら私に取り憑いてる?」

荒木
「うん、外に出るときはよりしろでな、まあそうなるかな?

 でも大抵はお前が勝手に来てるだけだろ?

 入部届けだってお前の意志で書いたんだし」

小山
「危害は加えない?」

谷口
「伏見稲荷で命かけて守ってやったろ?」

 そして私はいよいよ核心に迫った。

小山
「どうやって死んだか聞いてもいい?」



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