天然王子様に振り回されて
「な、なんで三木先輩がここに・・・・・」


「へ?ここ、俺の昼寝スポット。」


「あの、授業じゃ・・・・・」


「サボった。」


「そうですか・・・・・・」




って、そうですかじゃないでしょ私!!!





「三木先輩って、けっこう不良なんですか・・・?」


「えー?そんなことないよ。現に、羽依ちゃんもサボってるじゃん。」


「えぇ、まぁって・・・・・名前・・・・・・・」


「知ってるよ。飯田羽依ちゃんでしょ?入学式の日に会ったよね。」


「!!!!え・・・覚えて・・・・・」


「覚えてる覚えてる。

ってかさ、なんで羽依ちゃん、泣いてたの?」


「え・・・・・う・・・」



あなたに振られたからです、なんて死んでも言えない!!!




「ちょ・・・・・っと・・・・・・」


「ふーん?ま、いーや。

・・・ふわぁ~。なんか眠いや。寝よーっと」


「え!?今ですか・・・・・・って、早っ!!!」




三木先輩は、すでにスヤスヤと寝息をたてていた。


いや、早いにもほどがあるでしょ。




というか、なんだこの状況。



さっきまで失恋を噛み締めてたっていうのに・・・


なんで今は、寝てる振られた相手と一緒にいるんだ!?



う~ん・・・・・・


ここは、やっぱ出て行くべき?






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