「ああ、一気に疲れたな。」




原田が額に手をやる。




「なあ、総司。屯所戻ったらどうするか。」

「さあ。そんな事僕が考えてると思ってたんですか?」

「だよな。」




ーえーと、私の事話さなきゃいけないんじゃなかったっけ?ー

ーけど私も疲れたし…このまんま話さなくてOKなんて…ならないかなぁー


ぼんやり二人を眺めながら考える叶。


ー今何時頃なんだろ。マズい、すっごい眠いー


座布団に正座しながら、叶の瞼はだんだんと重くなってきた。


ーあ、もうアウトー


そう思った次の瞬間には叶の体はパタリと畳に転がった。
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