生徒会の恋愛事情


それから聖也先輩は、保健室まであたしを連れていってくれた。


歩きながら、留学の話を本当は推進してる事、そしてあたしの本気を確かめたかった事を話してくれた。


「…聖也先輩のこと全然分かってませんでした。」


「当然だ。
簡単に分かられるような事は言わないからな。」


「でも…すいませんでした。」


「もう気にするな。」


保健室の前に着くと、荷物を教室に持っていってくれると言ってくれた。


でも悪いからあたしが貰った。


聖也先輩は蛇持先生に「沙羅を頼みます。」と一言言って帰っていった。


「今は誰もいないから、ベッド使っていいよ。」


蛇持先生はそう言って、保健室の奥に案内してくれた。


その時に初めて気付いたの。


今あたしは、1人になりたいって思ってる事に。



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