生徒会の恋愛事情


気持ちの整理が必要だった。


華羅お姉ちゃんに対する感情、生徒会の一員としての立場、弥先輩への想い…


色んなものがぐちゃぐちゃになって、あたしの胸の中で渦を巻いている。


何をまずは考えないといけないんだろう。


何をしないといけないのだろう。


分からない、もう、何も…


考えようとすればする程、焦燥感だけが募っていく。


考える事をやめれば一旦落ち着くのは自分でも分かっている。


でも、出来なかった。


考えないと、色んな事を思い出しておかしくなりそうだった。


あたしは、自分が思ってる事を心の中で呟いてみた。


華羅お姉ちゃんの力になりたいという気持ちがある。


留学に行ってほしい、出来る事があるなら精一杯手伝いたい。


だって、華羅お姉ちゃんだから。


今まで色んな事我慢してきた事、でも捨てられない夢がある事、いつも一生懸命頑張ってる事…全部知ってるから。


そんな華羅お姉ちゃんを尊敬してるし、大好きだから…



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