生徒会の恋愛事情


やっぱり怖い。


光唆はあたしにとって友達だから。


これからもずっと友達でいたいと思う。


それは我が儘な事かもしれない。


男女で友情は成立しないってよく言うけど、あたはずっと成立すると思ってた。


光唆とずっと友達で、これからも変わらずにいられると信じていたから。


でも…そんな神話も壊れてしまった。


知らない間に崩れていたそれを、修復する術をあたしは持っていなかった。


「弥先輩だったらどうしますか?」


「僕だったら?」


「はい。
ずっと友達関係を少なくとも表面上は続けいていて、相手の女の子が好きで告白して振られたら、弥先輩ならその後どうしますか?」


家も近所で、高校も一緒、どころか共に生徒会役員。


仲が悪くなるのは、避けたいところだ。


あたし達の場合、巻き込むものが多すぎると正直思う。


「僕だったら…新しい関係を築こうとするかな。」


「新しい関係ですか?」



< 138 / 385 >

この作品をシェア

pagetop