生徒会の恋愛事情


弥先輩はあたしに懐中電灯とマスターキーを渡してくれた。


あたしは手元を懐中電灯で照らし、ゆっくりと鍵を回す。


保健室のドアを開けて、あたしは中に入った。


真っ暗な保健室、数歩歩いて電気を付けるつもりだった。


だけど、2歩目であたしは違和感を感じた。


足で踏んでいるのは堅い床でなく、何か柔らかいもの。


あたしは慌てて足元を照らした。


細く白く長いものが見えて、更にあたしに近いところを照らすと…指が見えた。


「…キャ――――――――――――!!!!」



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