無愛想な彼に胸キュン中
「ちょっと面白くなりそうなんだよ」
ニヤリと笑う俺に、類は
「へ?」
と口をぽかんと開けた。
楽しめそうだからな、あいつがいるから。
「へぇーまぁいいや。俺のクラスは屋台するんだ」
そう言ってグラウンドを指差す類。
そこには何個か祭りで見るような屋台が立っていた。
俺も屋台のほうがよかったかもな。
――ん?
そんななか俺の目入った、
グラウンドを歩く女3人。
なにやら看板を抱えている様子。
なんだ、あれ。
たしかあそこにあったのは
うちのクラスの看板じゃなかったか?