無愛想な彼に胸キュン中




「ねぇ三枝さーん」




にこにこと気味が悪い笑顔で
あたしを見るのは、この前の女の子たち。




「……なに?」




あたしは不機嫌気味に言う。



今日は文化祭準備の最後の日だっていうのに、この子たちの笑顔を見たら朝から気分が乗らなくなったじゃん。



本当付きまとうのやめてほしい。




「ね、ちょっと見てほしいものがあるんだけど」



「えっ?見てほしいもの?」




なにそれ。すんごく怪しいんだけど。




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