無愛想な彼に胸キュン中




ん?よく聞こえない?



「なに?なんて言っているの?」



途切れ途切れにしか聞こえない声に
耳を傾けていたその時。



――バリバリバリッ



何かが破れるような音が聞こえた。



えっ――?



見上げると、あたしの上の看板が落ちてきているのがスローモーションで見えた。




――ヤバい!




そう目を閉じたあたしに聞こえたのは、
ガシャーンと看板が地面に叩きつけられる音。




「……―――?」



痛く、ない?
っていうかなんだか温かい……?




あたしが目を開けた瞬間、
女の子達から悲鳴が聞こえた。


あ然とするあたし。


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