無愛想な彼に胸キュン中
「あのさぁ」
「いいから見てきて!」
ドンと背中を押され、
あたしは仕方なく見に行くことにした。
断って面倒くさいことになってもいやだしね。とっとと終わらせよう。
看板のところまでは、意外と遠くて。
……にしても今日は風強いなぁ。
なびく髪をおさえながら、
看板のところまできた。
んーと?
「三枝さん!!」
看板を見上げようとして、
声がするほうを見る。
女の子達があたしを見て何かを言っていた。