無愛想な彼に胸キュン中
勝手に1人で思い込んで、突発的に飛び出そうとするなんて、俺らしくない。
飛び出して、それから俺はなにしようとしてた……?
なんで三枝のことになると歯止めが利かなくなるんだ?
「……頭冷やしてくる」
「おー。じゃあ先に着替えとくから」
類に返事もしないで俺は更衣室を出た。
冷静な類に助けられたな。
貸しができたのは不覚。
まぁこれでおあいこだな。
助かったし。あのままじゃ俺きっと――椎木を殴ってたかもしれねぇから。