無愛想な彼に胸キュン中




「いや、違うんだ三枝……」



「ひどいよ!そんなこと言ってあたしのことからかって、楽しい?」




気づけば目に涙が溜まっていて、あたしは今にも泣きそうだった。




「えっ、三枝!?」



「ひどい。最低!」



「三枝……」



「あんたなんか、キライ!大嫌い!!」



「えっ、三枝!?」





あたしは青葉から離れたくて、
そのまま走った。




涙が次から次へと溢れ出す。




……痛い。胸が痛いよ。




涙の理由なんて、
どうしてかよくわからないけど。




だけどひとつ思うのは、そんなこと、青葉にだけは言われたくなかったんだよ……。




< 208 / 405 >

この作品をシェア

pagetop