無愛想な彼に胸キュン中
うわ、ありえないんだけど。
誰がメイド服なんか着るかっ……!
「いいじゃん三枝さん。絶対似合うよー」
男子に便乗する、クラスの女の子達。
これはまた、嫌がらせ?
自分達がしたくないからって……。
「いや、あたしは……」
「青葉くんも、スーツ決定ねー」
女の子の言葉に、ドキッとした。
……そうだ、青葉がいるんだった。
青葉の優しさに触れたときから、
青葉に対する気持ちが前と違う。
本当は嫌なヤツじゃないんじゃないかって、ちょっと思うようになったんだ。