無愛想な彼に胸キュン中




……うざい。



本当にうざい。




太陽の光がジリジリと音をたてて、
生ぬるい風は涼しささえない。



7月、夏真っ盛りの炎天下の中、
俺は顔をしかめた。



それもこれも原因は、目の前の女たち。




「きゃー青葉(あおば)くーん。いつもかっこいいねー」



「ねぇっもしヒマならさ、今日遊ばない?」




いつもよりちょっと早く登校したら、
校門で女5人に捕まった。



制服を着崩して、化粧をした女達。




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