無愛想な彼に胸キュン中





青葉の言葉に、周りがざわついた。
女の子達なんて、悲鳴に近い声を上げてる。



そんな状況のなか、
当の本人は涼しげに笑った。



でも、あたしはわかってた。
その証拠に、背中にいやな汗が流れる。



……こいつ。
なにかたくらんでる。




「なぁ、椎木もやるんだろ?」



「え?あ、うん。そうみたいだね」



話を振られて困ったように笑う椎木くんを、
青葉は鼻で笑った。



……うわ、最悪。



「だって。だから三枝もやるよなぁ?」



う゛……。
何も言えなくなるあたし。



こいつ、わかっててやってる!
だって悪魔みたいに笑ってるんだから!!





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