手紙
いつからか





いつからだろう。
二人でいる時間を
別々でいる時間が
追い越したのは。


キミを嫌いになった訳じゃない。
キミに飽きた訳じゃない。


それなら、どうして?


そう聞かれても
あたしには答えられない。


キミがもし
今あたしの前に現れて
問い質しても
情けないあたしは
答えられないんだろう。


きっと、
生きているうちに
何かがすり減って
疲れきった心は
目に映る景色の輝きを無くした。



知っていたよ。
分かっていたよ。

キミがあたしを待っていたこと。




ごめんね。
会いに行かなくて。
ホント、ごめんなさい。


きっと今のあたしは
キミから見れば
情けなく写るんだろう。


謝った言葉すらもう
手遅れでキミには届かない。






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