最初で最後.
ねぇ、透太?
ママもパパも透太も私に病気のこと隠してるつもりだったの?
だとしたら、みんな隠し事が下手だね。
私すぐわかったよ。ただことじゃないんだなって。
ママもパパも、妙に落ち着きがないようにみえたし、透太も時折優しいような悲しい目で私を見てたよね。
私逆に怖かったよ。どうしてみんなそこまで隠したがるんだろうって。
でも、当たり前だね。16歳の高校生に、
「あなたは治らない病気なの」なんて言えないよね。実際、きっとあの時の私がそれを知ったら普通じゃいられなかったと思う。
今だからこそ、きっと、こうやって受け止められてるんだ。
治らない病気なら戦うしかないもんね。
私は透太さえいてくれれば頑張れると思ってた。
……思ってた……そぅ、勝手に私が思ってただけ。透太はどう思ってるんだろう。
考えたこともなかった。16歳。一番楽しめる時期なのに私なんかのために毎日病院に来て…
辛くない…わけないよね…。
私、この日いっぱい考えたんだよ。
消灯時間過ぎても寝れるはずなくて、
ずっと、ずっと、一人で悩んで悩んで泣いて…
答えを出した。
…「別れよう」って。
ママもパパも透太も私に病気のこと隠してるつもりだったの?
だとしたら、みんな隠し事が下手だね。
私すぐわかったよ。ただことじゃないんだなって。
ママもパパも、妙に落ち着きがないようにみえたし、透太も時折優しいような悲しい目で私を見てたよね。
私逆に怖かったよ。どうしてみんなそこまで隠したがるんだろうって。
でも、当たり前だね。16歳の高校生に、
「あなたは治らない病気なの」なんて言えないよね。実際、きっとあの時の私がそれを知ったら普通じゃいられなかったと思う。
今だからこそ、きっと、こうやって受け止められてるんだ。
治らない病気なら戦うしかないもんね。
私は透太さえいてくれれば頑張れると思ってた。
……思ってた……そぅ、勝手に私が思ってただけ。透太はどう思ってるんだろう。
考えたこともなかった。16歳。一番楽しめる時期なのに私なんかのために毎日病院に来て…
辛くない…わけないよね…。
私、この日いっぱい考えたんだよ。
消灯時間過ぎても寝れるはずなくて、
ずっと、ずっと、一人で悩んで悩んで泣いて…
答えを出した。
…「別れよう」って。