最初で最後.

年が明けてから、二人でいろんな場所に行ったね。映画や、買い物、図書館に勉強しに行ったこともあったね。
透太と二人で過ごす時間は私にとってどんな時より楽しくて、どんなものよりかけがえのないものだったよ。
透太はどう思ってたのかな。
私と同じ風に思ってくれてたらもうそれ以上のことはないね。
二人で映画見に行ったときに透太が買ってくれたピンキーリング、覚えてる？
「次に渡すのはもっとちゃんとした指輪だから。あ、結婚指輪な。」って照れながら透太が私にくれた、私の宝物。
今でもずっとつけてるんだよ。

…私さ、透太に結婚指輪もらえるまで生きるからね。絶対死なない。