最初で最後.
3月10日。
病気は進行を止めることなく私の体を蝕んでいった。
手足の動きが悪くなって普通なら当たり前に出来ることが一人じゃ出来なくなった。
正直、何度も死にたいって思った。
ママにもパパにも、透太にまで迷惑ばかりかけてるのに私は何のお礼もお返しも出来てない。
私が居るだけでみんなの負担になるって。
でも、そんなのただの私の思いこみだったんだね。
あのとき初めて男の人の涙を見た。
透太、泣きながら言ってくれたよね。
「俺は柚希が生きてるだけでいい。傍にいてくれるだけでいい。そんなのゆずパパやゆずママだって同じはずだよ。柚希が居なくなって喜ぶ奴なんていないよ。」
私ホントに嬉しかった。
私は生きてていいんだって、存在してていいんだって思えた。
私の居場所はここなんだって。
私を必要としてくれる人はここにいるんだって。
病気は進行を止めることなく私の体を蝕んでいった。
手足の動きが悪くなって普通なら当たり前に出来ることが一人じゃ出来なくなった。
正直、何度も死にたいって思った。
ママにもパパにも、透太にまで迷惑ばかりかけてるのに私は何のお礼もお返しも出来てない。
私が居るだけでみんなの負担になるって。
でも、そんなのただの私の思いこみだったんだね。
あのとき初めて男の人の涙を見た。
透太、泣きながら言ってくれたよね。
「俺は柚希が生きてるだけでいい。傍にいてくれるだけでいい。そんなのゆずパパやゆずママだって同じはずだよ。柚希が居なくなって喜ぶ奴なんていないよ。」
私ホントに嬉しかった。
私は生きてていいんだって、存在してていいんだって思えた。
私の居場所はここなんだって。
私を必要としてくれる人はここにいるんだって。