大嫌いな君へ
「橋本先生行ったよ、奈々ちゃん」


優しく安藤先生が話しかける。



それを合図に、あたしは布団から顔を出す。


「いつものパターンだね…懐かしいよ」



「今回は絶対に負けませんから、あたし」



「あははっ。了解。橋本先生に伝えとくよ」


安藤先生は、そう言って笑った。


「ところで、奈々ちゃんに報告があるんだ」



報告…?


何だろ、改まって。



「彼、佐久間誠先生。僕の下で働いてもらってるんだけど、今回から奈々ちゃんの主治医になってもらうことになったんだ」


「えっ?」




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