大嫌いな君へ




「いっ、痛い!痛いってば!」



病室に、自分の声が響き渡る。



「何なの!?
ワザとですか!信じらんない!」



只今、採血中なんだけど、


この、佐久間って医者、信じられないことに採血が下手だった。


信じらんない…3回中3回もさ失敗するなんて。


本当に医者か?と疑いたくなる。


「ごめん…なんか、血管が細くて…」



なんて、言い訳する始末。


「あのねぇ、特別細くないよ?あたしの血管なんて。看護師さんや安藤先生は一発でやってくれるんだけど」



「えっ、そうなの?
こんなに難しいのに?」



この、佐久間っていう医者は顔はいいくせに、話すと頼りない。


あたしの命、この人に預けて大丈夫だろうか?と心配になるくらいだ。


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