大嫌いな君へ

喧嘩

「暑い…」


真夏のリクルートスーツは、地獄だ。
カチッとした紺のスーツに、髪は一つにまとめて、黒のリクルート用の鞄。


どこから見ても、就活生。


大学4年の夏。


この夏が勝負だ。


早い人は、すでに内定をもらっている。


特にやりたいことがあって大学に入ったわけじゃない。


ただ、早く自立してお父さんから離れたかった。


ずっとあたしの体の心配して、過保護のお父さんが嫌いだった。


だから、大学に入って一人暮らしを始めた。

仕送りを貰ってる限り、独立したとは言えないけど…


< 24 / 30 >

この作品をシェア

pagetop