藍い月と…

罠Ⅱ



そして次の日、

昨日はあのままずっと部屋で話していた

気付いたら明るかった日も

すっかり沈んでて、

辺りが群青色に染まった時に

アタシは暁にスーパー迄送って貰った

その時はまだ何もなく良かった



でも今朝、また暁と学校迄

単車に乗っている時に気付いたんだ

数台の、紫のラインのステッカーが貼られた

単車に付けられている事を


『…暁』


アタシがそう声を掛けると、


「撒くからしっかり掴まってろ」


そう言った暁は単車を吹かし、

一気にスピードを上げた

アタシは言われた通り腰に手を回し

思い切り抱き締めた

振り落とされたら嫌だしね?

…て、暢気に考えてるアタシって

ほんと緊張感無さ過ぎ





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