SECRET LOVE
現実

ため息をつきながら、私は部屋に戻っていた



勝手に色んな妄想を膨らませていた反動で、


その現実により、どん底まで落とされた


とも言える




軽く考えていた以上に、そのスケジュールのタイトさに、頭が痛くなった





一週間でデザイン、てどうなのよ




更に、藤堂さんにイラッとし、


思い出しただけでも、気分が悪くなる




「幕ごとにテーマは変えてるんだけど、選曲順をメンバー交えて打ち合わせするから、この資料全部チェックして、過去と被らないようにしてれるかな?

とりあえずは、イクちゃんのデザインをメンバーが受け入れるかどうか、イメージに合わせてデザインしてくれないかな?」



軽々と言ってのけた藤堂さんの顔が憎らしい




曲ってさ、何曲あんのかわかってんの?

しかも



「メンバーが見て気に入らないと進めない」



それ、どういう事よ!
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