俺様の熟した恋の実~10years~
カイさんは悟ったのか「せっちゃん感情出さないもんな」って笑った。
「彼氏の俺でも気付いてやれねー時あるし……。頼ってほしいわ、もう少し」
「羽音は頼ってくる方だから……あんま分かんねぇな…」
「せっちゃんは何でも一人で乗り越えようとしちゃうからさ」
「だから、カイさんが常に支えてやんないと雪花折れるよ?」
「……そうだな!俺がちゃんと支えねーと!」
そんな時、ケータイ片手に咲夜が戻って来た。
この場の雰囲気に合わないくらいニヤニヤして。
「みんな聞いてー!俺、ついに……いや、やっとCMデビューしますっ!」
「おー!すげーじゃん!咲夜~♪俺のこと越しちゃうな!」
「そんなぁ~♪カイさんは越せないよ!」
「咲夜がついにCMねー。俺の友達は有名人ばっかだな」
「涼雅もデビューしちゃえよ~♪顔はカッコイイんだから!」
「めんどくさいからいい」
俺は向いてない仕事だと思う。
羽音に寂しい思いとかさせたくねーし。